君だけを
「はい出来上がり!」
真由はそう言うと私に鏡を持ってきた。
自分でも驚いた。
プルプルした唇。
薄いシャドウが塗られた瞼。
ほわほわしたチーク。
まるで私ではないみたい。
「ねっ?驚いた?凄いかわいいでしょ?」
真由は自信満々にいってきた。
「べっ…別に!」
「理沙は自分に素直になりな?自信持って!さてと合コン行くよ!」
あー
とうとう来た。
合コン苦手なんだよなあ。
そして真由の家を後にした。