飼い犬に手を噛まれまして
先輩の広い背中に爪をたてて、押さえきれない声をあげる。その姿が卑猥すぎて、思わずギュッと目を閉じた。
「一緒に暮らさないか……」
吐息に混ざる先輩の声。
「俺の部屋に住まないか? あそこは所帯向けな作りだから……」
「先輩……っ?」
答えを待たずに強引に体位をかえて、深く結びつく。目の奥がチカチカして、何も考えられなくなる。
「先輩っ!」
壊れちゃいそうだ……頭がクラッシュして思考が途切れ途切れになる。
酸素が足りなくて、いくら空気を吸い込んでも肺は満たされない。それなのに、全身は先輩で満たされていて、この上ない極上の快楽が頭から足の先に電流みたいにビリビリと流れる。
もうダメだ……