飼い犬に手を噛まれまして


 先輩は、無理やり私を引っ張るとバルコニーの手すりに両手をつかせた。

「やっ、先輩、やめ……」


 先輩が背後にまわり、私の下着は一気に下ろされてしまう。

「ぁ……」


 パンツが……ないと、素肌に夜風があたる……やだよ、これ。


「隣の部屋だけじゃなくて、皆に聞かせてやろうか? 俺に鳴かされる紅巴の声を」

「やだ……」

「嫌なのか? 下見て見ろよ」

 手すり越しにマンションの下を見ると、まだ行き来している人が沢山いる。


「ほら、嫌なら我慢してろよ」

 先輩は屈んで舌と指を使って、体中を何度も何度も繰り返し弄びはじめた。

 両手で腰を掴まれて、お尻を突き出すような姿勢にさせられて、手すりにしがみつく。

 下唇を噛み締めて、声を我慢すると先輩は余計にムキになって私を攻めてくる。

 舌が……入ってきてる。指は敏感な場所を転がすように行き来してる。

「せんぱ……ぃ」

「紅巴、濡れすぎ。すごいよ」

「……ごめんなさい」



 我慢できない……聞こえちゃう……


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