飼い犬に手を噛まれまして
くちゅりくちゅりと、先輩に遊ばれている下腹部から鳴る音。
「もう指をくわえ込んだ」
「……ひゃ」
「どこの指かわかるか?」
首を横に振る。
「正解は親指」
そんなのわかんないよ……もう、だめ。声が……
「濡れすぎて、この音が響いてマンションの下を歩いてる人たちに聞こえるかもな。どうする、上を見られたら。今なら、紅巴の此処が丸見えだな」
「やめてください。私、先輩が好きですけど……恥ずかしいのは、嫌です……!」
その意地悪な指は的確に、私の最高の場所を探りだす。
「郡司先輩……ああ!」
お願い……こんなことされても、私は先輩が大好きだ。
ワンコじゃない、先輩が好きだから。先輩が大好きだから……
「…………んっ、ずっと好きです……頭がおかしくなっちゃうくらい……先輩が大好き。だけど、もう嫌!」
私の体喜びすぎてる。……先輩とは別れたくない……先輩が大好き。
自分がしっかりとそう思っていれば、大丈夫。それを先輩に伝えたい。