飼い犬に手を噛まれまして


『紅巴』

「はい?」





『俺、紅巴のそういうところ好きだよ。他人のこと、ほっとけない性格。バカだな……て思うけど、そういうところ好きだ』


「せんぱ……」

『もう妬いてないから、気が済むまで副社長……じゃなかったワンコに付き合ってこいよ』

「はい……」





 会いたいなぁ……先輩大好き……

 私のこと、ちゃんと認めてくれて信じてくれた。



『頑張れよ、飼い主さん』



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