飼い犬に手を噛まれまして


 可愛い星椰が、私を軽々と持ち上げる。ベッドの上に着地して、星椰がふってくる。


 二人分の重みに耐えられなくて、ギシギシと悲鳴をあげるスプリング。




「みはるが、好き」


「でも……私たち終わってるわ」


「こんなに好きなのに?」



 わざとらしくチュッと音をたてて、顔中、星椰にキスされた。



「やめて、あはは! くすぐったい!」



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