飼い犬に手を噛まれまして
ビュンビュンと規則正しい音だけが響くワンルームマンション。窓の外には、綺麗な夜景が広がっている。
星椰の手が伸びてきて、私のシャツのボタンを一つ一つ外していく。
じれったくて、私は星椰のティシャツを一気に捲りあげた。
「せな………………」
汗を含んだ衣類が次から次へと剥ぎ取られて、ベッドの下に落ちていく。
全てが剥ぎ取ると星梛は満足そうに微笑んだ。
「みはる、綺麗」
「や、やめて……そんなマジマジと見ないでよ……」
「なんで? こんな綺麗なのに」
星梛は、私の足をとると、その甲にキスをした。
「汚いよ、そんなとこにキスしないで……」
「みはるに汚いとこなんて、ない」