【短篇】幼なじみ
「じゃあ、先に入ってきて。私は、後に入るから。」


藤はニコッと笑って、風呂場へ消えていった。


「…ふぅ~…、藤…気付いてんの…??」


ドッ、ドッ、ドッ、って一定のリズムで心臓が今になって鳴る。


伝えたい。


伝えられない。


小さい時から、お互いを知ってる幼なじみだから。


素直になりたいんだけど、恥ずかしくて…。


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