【短篇】幼なじみ
「…え??…」


突然、身体全体が温かい熱に包み込まれた。


私は、驚いて顔を上げる。


きっと、今の私の顔は涙でぐちゃぐちゃ。


「ありがとう。」


「………」


藤は甘く笑ってる。


その笑顔の意味は何??

私はじっと見つめる。


「あおっぺ、そんなに見ないでよ。恥ずかしい。」


藤は目を細め首をかしげる。


「…ねぇ…、藤っ…は、私のこと……。」


藤にしがみつく。


「ん?あおっぺのこと?何??」


「何って…、この流れから考えて…よ。」


顔が赤くなる。


「えへへ。流れ??うーん、俺が蒼を好きかってこと??」


   …………っ


わかってるじゃないっ!!

私が、今どんな気持ちでいるのか藤にはわからないの??
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