【短篇】幼なじみ
俺の隣は君だけ
隣に住む蒼と俺は付き合うようになった。


「おはようっ。藤。」


今日も蒼は、花のように美しく笑う。


その花に蜂が寄らないか心配だ。


「おはよう。あおっぺぇ。今日も、可愛い。」


内側にはねた髪が、今日もなびいてる。


小さい頃から、一緒にいるから蒼の反応で何を思っているのかすぐわかる。


付き合い始めてからは余計に、蒼が反応するから見ていて飽きない。


俺の言葉一つ一つに、律儀に反応を示すから。


今だってそう。


蒼は頬を朱く染めて、俺を喜ばせる。


「うそじゃないよ。可愛い。」


「~~っ。藤だって…。」


俺が可愛い??


男なんだから、可愛いよりカッコイイの方が嬉しいんだけど。


それは、あえて言わない。

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