【短篇】幼なじみ
そうでもしなければ、きっと抑えられないもの、があったから。


「…私だって初めてだもんっ。」


蒼がつんっとして言う。

「よ~し、勉強再開だぁ~。」


俺はまたおどけた。


シャーペンを再び持つと蒼は、ガッツポーズをしてまた「わからない」を連発した。


  ねぇ。 蒼。


すっごく好きなんだよ。

すぐに触れたくなる君だから。


また、泣かせるようなことになるかもしれないけど。


笑って俺を受け入れて欲しいんだ。


お願いだよ??


「~~っ!!こんなもの、わかるかぁ~!!」


蒼が暴走するから、俺は蒼の耳元に唇を寄せて囁いた。


 「愛してるよ。」


「~~~~っ!!」


蒼は俯いて俺を無言で叩いた。


俺は笑みがこぼれる。


 やっぱり可愛い…。


Fin.
< 26 / 26 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

覚醒彼女~君と生きたい~

総文字数/27,271

その他84ページ

表紙を見る
遠距離。

総文字数/0

詩・短歌・俳句・川柳0ページ

表紙を見る
CHERISH-チェリッシュ-

総文字数/9,538

恋愛(その他)49ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop