【短篇】幼なじみ
お留守番は君と
今日、お母さん達は二人でお出かけ中。


だから、この家にいるのは私一人。


ただ今、夜8時。


夜は遅いって言ってたから、たぶんまだまだ帰ってこない。


一人かぁ…怖いな…。


私はソファで三角座りして俯く。


「あおっぺぇ??泣いてるぅ??」


「うわっ!?藤!?」


藤が私の前でちょこんと座ってる。


「えへへぇ。お母さんから、あおっぺが一人って聞いて…。」


藤が来てくれたことが凄く嬉しい。


藤は、私の横で三角座りをする。


ぴたっと藤と肩がくっついて、熱が伝わってくる。


熱だけじゃなくて藤の気持ちも伝わってきて欲しい。


でも、隣の藤は、平然としている。


ねぇ、藤は、何も感じない??


こんなに、くっついているのに…。

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