華〜ハナ〜Ⅲ【完結】
「あ、――ちゃん!」
「レンくん、こんにちは。」
「だれ、その子?」
「ユウトくんだよ。わたしの…おともだち。」
「へえ。こんにちは。」
「……こんにちは。」
レン、という子も二人と変わらないくらいの年のようだ。
そうだからか、三人はすぐに打ち解け遊びはじめた。
砂遊びをしたり、鬼ごっこをしたり。
女の子もユウトという男の子も先程までのぎこちない表情は無くなり、年相応とでも言えそうなあどけない笑顔になっていた。
しばらくして。
「……あれ、増えてるね。」
そんな言葉とともに景色はぐにゃり、歪む。