華〜ハナ〜Ⅲ【完結】
少女はふさぎ込んでいた期間が嘘のように、外に出て遊ぶようになった。
行先はもちろん、あの、公園。
長い間会っていなかったレンと、結都と、3人でいつも一緒に遊んでいた。
「ハナちゃん!すなばで遊ぼ~」
「レンのお城、また見たい!」
「ゆーとも一緒に作ろう!」
「うん!!」
キラキラ輝くように笑う少年2人に囲まれて、少女もどんどん笑顔が増えて行った。
ただし。
「いたい~……」
結都と華は、日に当たりすぎると肌が赤くなり、酷い時には火傷のように腫れることがあった。
それに、華は日が強いと視界が悪いらしく、日陰で二人を見ていることもしばしばだった。