華〜ハナ〜Ⅲ【完結】






「他に家庭があるのは知っていたわよ。だけど、子供までいたなんて…!」


「本当にすまないと思っている。」


「しかも、あんな…!また、気持ちの悪い子だわ!」


「それは――」


「分かってるわよ!貴方のお祖母さんでしょう!」


「……ああ、」


「それにしたって…気持ち悪い……!」


「…あの子には、もう私以外いないんだ。ここにいさせる。」


「……わたし、考えていたことがあるのよ。これなら一人だろうと二人だろうと一緒よ。それに、まとまったお金も手に入る。」


「何の話だ…?」







「あの子たちは、売ってしまいましょう。」


「何だと…っ!」


「上野の組織が引き取ってくれるわ。そんなとこでしかあの見た目は役にたたないわよ。」


「お前は…、それでも母親か!?」


「わたしだってあんな容姿じゃなければ愛せていたわよ!」


「容姿なんて関係ないだろう!」


「嫌よ!自分からあんな人間とは思えない子が生まれたことがどれだけ不快か、あなたには分からないでしょう!」


「…なんてことを。」




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