華〜ハナ〜Ⅲ【完結】
いつも、三人で遊んでいた。
人がいなくなる時間には砂場に出たりもしたが、華は日に当たるべきではないらしい。
すぐに肌が赤くなり、そんな夜はどこもかしこも腫れてしまって眠れないようだった。
そういう俺も、華ほどではないが日には弱い。
それは、成長してからもそうだ。
俺は晴れの日は眩しすぎて視界はぼやけるし、日光に当たると火傷のように肌が痛む。
――俺と華の白すぎる肌には、何かあるんだろう。
やっと笑うようになった華と、キラキラした蓮。
そこにいる俺は、年相応に笑っていた。
三人でいるときだけが、俺の楽しい時間だった。