華〜ハナ〜Ⅲ【完結】
「お前のバイク、結都のみてえに手入れが行き届いてんのな。すげえよ、」
「お前のその髪色、奇抜過ぎ。どこいても見つけられて、いいな。」
「お前、根性あるよな。こぶし、潰れてんじゃねえか。」
「たばこ、あんま吸い過ぎんなよ?体大事にしな。」
「お前らは酒盛り好きすぎ。ほどほどにな。」
「総長、ほんと尊敬してます!」
「俺!総長みてえになりたくて同じ髪色にしたんす!」
「あ、コイツなんか総長みてえにデカい男になりたいっつって毎日牛乳飲んでるんすよ!」
「そんで腹壊したんすよー!」
「「ギャハハハハ」」
「俺、総長に声かけてもらって桜華に入ったんす。」
「俺も…あんとき声かけてもらってなかったら、ダメになってたかもしんねえっす。」
「俺!!総長と嘉さんのダッグめっちゃ好きっす!あんま最近は背中合わしてっとこみねえっすけど!」
「お前そんなこと考えながら喧嘩してんのか?」
「へへっ、俺も、コイツとそんな風になれたらいいなって思ってるんす。」
「うわ、お前恥ずかしいやつ!」
「うるせえ!いいっすよね?総長!」
「ああ…お前らなら、なれるよ。」
そんな時間が、いつまでも続けばいいと、思った。