華〜ハナ〜Ⅲ【完結】






「松宮さん、」



あ、この声……




「おお、新倉の若いのか。」

「お久しぶりです。」

「ふん。お主、今日は一人か?」

「はい。」




嘉は笑顔で老人と話している。


知り合いだったのね…。




「……お嬢さんですか?」

「孫娘じゃ。お主より5つ年上だからの。」

「…こんにちは。」

「こんにちは。」




他人行儀な挨拶。


それは、嘉と未也美との間で交わされた。




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