華〜ハナ〜Ⅲ【完結】
「暁斗さん…」
「嘉、だよね?こんばんは。」
「…こんばんは。」
「そちらは…松宮さんのお嬢さんですね?」
「………こん、ばんは。」
なんて、人……!
私がここにいることを知ってて…
いや、自分が主催したパーティーに私を別人として送り込むなんて。
酷い、人……
「具合がよろしくないのですか?」
「いえ…なんでもないです。」
「暁斗さん、」
嘉が、“暁斗さん”を呼ぶ。
「暁斗さんは、何者なんです?このようなパーティーを主催するような権力者だったのですか?」
「嘉、勘が良すぎるんじゃない?」
マスターの、目が怖い。