"朱雀"【唯一無二の光】



女はまた無言。

「わかったか」

俺が少し強く言うと、女は小さく「…はい」と、言った。

「わかったならいい。行くぞ」

俺は魅音の頭を撫でた。

「…はい」

そう言って笑う魅音が可愛いと思った。

「…ここです」

魅音の家は俺の家に結構近い場所にあった。

「今日はその…ありがとうございました。」

「ん。魅音」

「はい…」

「電話」

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