"朱雀"【唯一無二の光】



『…俺の所為か?俺がこの前あんなこと言ったから…』

なんで自分を責めるのかな。

「違うから。本当はちょっとめんどくさくなったの。だから隆司の所為じゃない」

『そっか…』

私の言葉にちょっとだけ納得してないみたい。

「うん。それにちょっとだけだけど熱あるんだよね」
『…きつい?』

この前、あんなこと言ったのに…心配してくれるんだね。

「う…ん。微熱だし大丈夫」

『ならよかった。じゃあまたな』

「うん」

私はそういって電話をきった。
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