先生の言うことがきけないの?
「ていう…わけなんだけど」
しゃくりあげながら話すあたしの話を、うんうんうなづきながら聞いてくれた悠莉。
「もう…落ちついた?」
「うん・・」
背中をさすってくれていた親友に、お礼を言う。
「でーもそんなことになってたなんてね、だからさっきあんなこと言ったんだ?実花になにがあったか、全然しらなかったよ。」
「そうなんだ…ごめん」
「実花のせいじゃないって、うちが気がつかなかったんだし」
悠莉が気がつかなかったんじゃない。
あたしが、なるべく表に出さないようにしていただけ。
「そうだ、今日、実花暇でしょ?」
「まぁ…暇っちゃ暇だけど」
「じゃぁ、パーっと遊びに行こうよ!!あいつのこと、一回忘れてすっきりしてみるのもいいんじゃない??」
それも…そうかも。
断るのも、悠莉に悪いし。
「うん…いく!」
「よし、行こう!」
あたし達はいつもの道を右に曲がり、駅前に向かった。