So Alive
先日の様に勝気であった秋月ではなくどこか照れている秋月もいた
緒方もまた同様の態度であった

私はそんな二人にストレートに聞いてみた

「あのさぁ…あのあとどこ行ったの?」

その問いに対し緒方は
「いやさぁ、秋月が隣りにいて恥ずかしいけどさぁ告られた…」

『そんな事は知ってるよ!』

と言いかけた

緒方はらしくなく恥ずかしそうにしていた

「ふーん…で、付き合うの?」

その問いに対し緒方は頭を縦にふった

聞いたこちらも恥ずかしくなるくらい変に緊張していた

「そうか…じゃあ学校行くか…」

そう言うとみんな一斉に立ち上がり私が一番後ろを歩いていると秋月がこちらを向いて私に向かい親指を立てガッツポーズをしていた
私もそれを返すとお互い笑顔になってしまった

人の恋愛が成就すると嬉しいのと同時に変な悔しさが出ていた

よく分からない感覚であるが一件落着ではあった

肝心の和義はというとフラれてしまった

フラれたというよりも拒否られたと言った方が正しいだろうか

彼はSEXを求めたらしくそれを彼女が拒んだというものであった

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