So Alive
当然の結果と言えば当然であったかもしれない

かなり強引に行ったらしく危うく強姦になりかけたという

その行為に対し私、緒方、洋太は和義に対し怒った

それを真に受けないのか否応にも話を聞かない状況が続いた

何度も私達は彼にその行為は「男」としてではなく「人間」として最低だと口論した

『アイツが悪い』と連呼をしていたがどうあがいてもこちらに非があるわけである

何度も話をするうちに気分が落ち着いたのか和義は自分のやった事を謝罪した

きちんと本人にも謝るようにと緒方に念を押され洋太と後日謝りに行ったという

これで一つの事がリセットされたがまだ私の問題はあった

若菜だった

私の考え過ぎな部分が多々あるとは思うのだが若菜はどう感じているのか知りたかった

気分が一向に上がらない一週間が終わろうとしていた週末の金曜日の夜、若菜から電話がかかってきた

「はい」

少し自分でも分かるくらいの低いトーンで電話に出た

「もしもーし、ユキちゃん!明日空いてるかなぁ?」

妙に明るい声であった
< 108 / 130 >

この作品をシェア

pagetop