So Alive
居酒屋というよりは人の家と呼んだ方がいいのだろうか

お店には私達の他誰もいなかった

飲めない体質であったが最初の一杯目は付き合うことにした

宮川は三年生である

私以外みんな三年生であった

宮川は同級生どうしで喋っていた

私は孤立してしまった

宮川の彼女であるサクラは気を使ってか私の話相手になってくれた

私は女性が苦手であった

しかし女性は大好きである

ましてや彼女なんて夢のまた夢であった

そんなサクラが


「ユキくんって彼女いるの?」

ストレートな質問をしてきた

「いや、いないっス」
「なんで?」

質問がおかしくなってきた

「いや、なんでと言われても顔がこれじゃしょうがないっスよ。人見知り凄いですし…」

「そうでもないような気がするけど」

「いやいや、ある意味ヤバい顔ですよ」

「だったら紹介してあげるよ。若菜を紹介するよ」

そういうとサクラの脇にいた若菜がこちらに顔を向けていた


清楚で清潔感がある女性であり私にはまず縁のない方だった

サクラが

「こちらは若菜ね。若菜さぁユキくんと付き合っちゃいなよ」


まずありえない紹介の仕方だった

すると若菜はサバサバした性格の子ですぐ返事した

「うん、いいよ」

『はいっ!?』

腰が抜けそうな解答だった

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