So Alive
この会話をしている段階でまだ朝の九時である

学園祭を体験している私は慣れたものだが周りのみんなは初めてなのかグッタリしていた

体と頭が休日になっていたみたいだ

「なぁ、ライブ一時からだろ?それまでどうする?」

彰が言うとメンキンが
「うーん…みんな楽器持ってるしな…しばらくしたら学校行って楽器置かせてもらおう。そのあとは益山達と一緒に行動すればいいじゃん」

「そうだな」

そう言うと彰は追加注文でカフェオレを飲み始めた

私はというとやたら落ち着いている素振りをしているがかなり緊張していた

緊張をすると出るタバコの吸い過ぎ、腕を前に組む仕草をしていた
それはみんな同じでそれぞれの癖が出ていた
彰に至ってはライブ自体初めてらしく貧乏揺すりが止まらない

メンキンやケンイチもやたら口数が多かった
楽しみではあるがやはり人前に立つのは慣れないものだ

このまま無駄ではなかったが関係のない話をしながら時間が来るのを待った

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