So Alive
茹るような暑さの中、地元を自転車で駆け回っていた


特にやる事もなくバイト、友達の家、自宅とそれの繰り返しだった

時折暑い中、若菜と遊びに行くこともあった

ただ夏休みの七割が地元のみんなと一緒だった


そんなある日の事…

夏休みらしい事をみんなでする事に

地元にある心霊スポットに出向く事に

ベタベタな行為だがやってみたかったのはみんな一緒だった

そんな企画者である益山がこんな事を言った

「えー、みんなに一つ言っておきます。彼女連れて来る事!楽しくないわけがないからな!じゃあ今日の夜俺ん家集合ね」


話があまりにも急だった

仕方なく私は若菜に電話する事に


RRRRRRR…

『ガチャ』

『うわっ、出ちゃったよ』

「あっもしもし、ユキですけど若菜さん?」

「うん、どうした~」

「あっ、あのーですね、今日の夜なんですが肝試しやりませんか?なんか地元の友達がやるみたいなんで一緒に行こうかなぁと思いまして…ダメならいいんですが…」


「うーん…あたしも友達と行ってもいい?」
「もちろんです」

「わかったわ、でどこに集まるの?」

「そうですね、とりあえず狭間駅で大丈夫ですか?」


「うんわかった。着きそうになったらまた連絡するね」

「はい」


呼び出したものの誰が来るのかそっちの方が心配だった…

< 16 / 130 >

この作品をシェア

pagetop