So Alive

「ユキ！簡単だよ！」
「どうすんの？」

「自然に手をつなぐんだよ！女の子って前のあの子だろ？ってかまだ何もしてねぇの？」
「うん…」

「うーん、まぁそれは仕方ないとしてとにかく自然にだ！付き合い長いんだろ？」

「一応半年ぐらい…」

「じゃあ、大丈夫だよ。自然にだぞ！自然に！健闘を祈る！頑張れよ！」

「わかった。ありがとう。頑張るよ」

「おう、じゃあな！」
「うん、じゃあ」


少し自信が出て来た

手をつなぐだけなのにやたらドキドキしている

破裂するとはこの感覚だった


結局その夜は頭の中で何通りも考えていて気がついたら眠っていた

若菜からの電話で目を覚ました

朝の九時半だった

「おはよう！寝てた？家に着いたよ！」

家の者が誰もいなかった為に私が玄関を開けに行った

すると朝から元気な若菜がそこにいた

「おはよう！さぁ早く着替えて！待ってるから！」

寝ぼけているせいか全くわけがわからず用意だけさせられた

「じゃあ行こうか！」
私が自転車に向かうと若菜が

「ユキちゃん！こっちこっち！」