So Alive
そういうと若菜は車を指差した

「免許とって車で来たんだぁ!いこいこ!」
私は『いつの間に…』という感覚とあまり乗りたくないという感じだった

初心者マークがピタッと貼ってある

「この車誰の?」

「お母さんに借りてきたんだ。大丈夫だよ。安全運転だから」

「…」

無言で助手席に乗り込んだ

「ねぇねぇどこ行く?あたし買い物行きたいんだよね」

「いいよ。それで行こう」

左右確認をしてシートベルトをつけると発信した

日曜日の朝ということであまり車も通っていなかった

「タバコって吸って大丈夫?」

「うん、お母さん吸ってるから大丈夫だよ」
初めて車に乗ってのタバコだった

なんか免許もっていないが少し大人になった気分だった

いつか自分も乗ると思うと少しワクワクしていた

車内ではOasisの「Roll With It」が流れていた

朝から気分の良くなる曲を聴きながら缶コーヒー片手に一服をしているということ今の私には贅沢だった

「何買いにいくの?」
「お洋服!」

既に私のなかで腹をくくっていた

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