So Alive
「おい、起きろ!」

正也が私を起こしに来た

「もう時間?」

「ああ、支度してメンキンの家に集合だ!」
眠い目を擦りながらダルそうに起きた

時刻は八時半になっていた

年が明けるまでわずか四時間…

起こしてくれなかったら年が明けていたかもしれない

「ビールとかはメンキンが用意してくれるらしいから俺ら手ぶらでいいって」

益山が言っていた

携帯を見ると若菜から着信があった

かけ直すと

「ユキちゃん?なんで電話したのに出なかったの?」

「悪い…寝てたよ…」
「ウソ!だって今日大晦日だよ!っていうか何してんの?」

「ん、正也達と一緒で今からメンキンの家にみんなで行くんだよ」
「いいなぁ。あたしもそっち行きたかったよ」

「そっちは何してんの?」

「あたしも似たようなもんでサクラとかと一緒だよ」

「まぁそっちは高校最後の大晦日なんだから楽しんで来なよ」

「そうなんだよね。四月になるとみんなバラバラだしね。あっ、この辺で切るよ。良いお年を!」

「おう、良いお年を」
そういうと寒い中三人でメンキンの家へと自転車を走らせた

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