So Alive

益山と合流し勝谷の家に到着した時、勝谷の部屋の窓の前には靴が何足かあった

窓を開けるとそこには勝谷、正也、優香、永田がいた

勝谷が
「この前は手伝ってもらってすまんな。まぁ入れよ」

「おう、じゃあおじゃましまーす」

各々が酒やジュース、食料を持って来ていた
私や益山も持参して来た
ただ私は酒が飲めない為ウーロン茶を持って来た

しばらくするとメンキンと健児が来た

「おじゃましまーす、あれっ？優香ちゃんも参加？女の子が来ちゃって大丈夫なの？」

正也が

「あー優香ねぇ、門限があるからしばらくしたら親が迎えに来るんだ」

全員顔には出さなかったがちょっとホッとしていた

さすがに女の子の前じゃHな話が出来ないからな

ただ私達は聞きたい事はたくさんあった

益山が

「優香ちゃんさぁマジで自分から正也に告ったの？」

「うん、部活が引退した時にマーくんに告白したんだ」

一同大爆笑してしまった

全員がまさか正也が「マーくん」と呼ばれている事に笑ってしまったのだ

そんな正也は顔を真っ赤にして優香に

「みんなの前じゃやめろよ！恥ずかしいなもう！」

その光景は微笑ましい光景ではあるがどこかイラッとする場面でもあった

仲間内の中では正也、永田、健児がイケメンと呼ばれる部類で残りは私も含めてひどいもんであった

友達の彼女だから気さくに喋っているがそうでなければ喋っていたかどうか…

事実ここにいる全員が一度「優香」を好きになっている

「優香」は中学でもトップ３には入るであろうほどの人物である

私の唯一の接点はクラスが同じ事、席替えで隣りの席になった事ぐらいである

男受けしやすい顔立ちであり、女子の友達もやたら多かった

一言で言えば「女の子らしい子」である

中学生活に置いて女慣れしていないメンバーにとってそれは地獄だった

質問と言えばその程度で他になにもなかった
楽しい席のはずだが妙な緊張感が四畳半の部屋を包んでいる

みんな無言になってしまい変な重圧に耐えるので精一杯だった