So Alive
向かっている最中は出店やら人がたくさんだった

「ちょっと、煮イカ買ってくる」

益山がにおいにつられて屋台へと吸い寄せられるように買いに行ってしまった

「しょうがねぇな…」
そう言っていた正也もリンゴ飴を買っていた
私も牛串焼きを買っていた

結局みんな買い食いしながらメンキンの家へゆっくり急いで行った
自転車には乗らず、押してメンキンの家へ向けていった

だいぶ時間はかかったがメンキンの家の玄関前に自転車を止めた

玄関は既に開いていた
玄関に入りきらない靴の量だった

『なんだこれ?』


三人ともなんとも不思議そうに家に上がるとそこには約一クラス分の人数がいた

メンキンの兄の友達だった

「おじゃまします…」
「おう、いらっしゃい。あいつなら部屋だぞ!」

「どうも…」

メンキンの部屋は兄の部屋を抜けて行かなくてはならない

八畳の部屋に約三十人いる中を突き抜けていった

襖を開けるとみんな勢揃いだった

「遅かったな!」

「そうか」

メンキンはみんなの酒を用意した

「ユキはこれね!」

酒が飲めない私には彼なりの気遣いでコーラを出してもらった

彼の部屋は兄と違い半分のスペースだった

それでもメンキン、私、益山、正也、勝谷、健児、アキ、レイの八人がいた

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