So Alive
「他にどんな奴が来てんの?」

私は緒方に聞いた

「うーん、いろいろいるけど元族とかイジメでやめて来た奴とかかなぁ…でもこの学校じゃ喧嘩とか起きねぇなぁ」

「ふーん…」

食事をしながらみんなの話を聞いているうちにいろいろな事情を聞いた

私の様に再スタートする人達ばかりだという事を知った

お互いに傷ついた気持ちを持ってこの場所、学校へ来ているという事を知った

お互いが二度と過ちを犯したくないという気持ちだろうか

元不良といじめられていた子が共存していた
他の学校ではなかなか見られない事でもある
食事が終わり全員で一服をしていた

気がつけばお昼休みをとっくに超えていた

だいぶ遅れて教室に入ると先生が

「あーら、ずいぶん長いお昼だったわね!早く座りなさい!」

怒るというのではなく冗談を言っている様な怒り方だった

前の学校であれば確実に雷が落ちる様な怒られ方をしたはずだった

先生自信も他の高校とは違い『先生』というよりも『友達』に近い様な存在だった


私は今までの高校生活は何だったのかと考えてしまう事が多々あった

でもうまくやっていけそうだ

< 81 / 130 >

この作品をシェア

pagetop