So Alive
歩いてすぐのところが海だった

まだ夏前という事もあり人があまりいなかった

「やっぱり誰もいない海は最高だな!」

緒方は言い出した

「まぁこんな時間にいる人の方が変だけどねぇ」

洋太が言っていた

「じゃあ足にこれつけて」

そう言うと緒方は紐を私に手渡した

「なにこれ?」

「こけてもボードが違うところ行かないようにするやつだよ」

「ああ、なるほど!」
そう言うとみんなで軽く体をならして海へ入って行った

時期が違う海に入るのは初めてだった

「冷たっ!」

私がそう言うと緒方が
「だろうな。海って一番温かいの十月ぐらいだからなぁ」

「なんで?」

「いやぁ俺も人から聞いたんだけど二ヵ月遅れくらいの温度らしいよ。だから七月、八月って真夏じゃん。それの二ヵ月だから十月らしいよ。確かに温かいしな」

「へぇ」

そう言うと和義と洋太は板に乗れるらしくそれぞれ行ってしまった
「じゃあまずパドリングしてみようか!」

「パドリング?どうやんの?」

「板に俯せになってクロールやる感じで前に進む事かな」

私は緒方の言う通りに板に俯せになりクロールをした

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