So Alive
少しずつではあるが前には進んでいた

「そうそう!そんな感じ!」

そう言うと緒方は次の話をし始めた

「次は波を掴まえて板に乗るんだけどここが一番難しい。口で言うのもなんだから一回見てて」

そう言うと緒方はパドリングをして少し沖の方へ行ってしまった

少し大きな波を待っているらしく緒方は器用にも板の上に座って待っていた


しばらくすると緒方が動き出した

陸の方に体制を変えパドリングをしていた

だんだん波が高くなり板が波に乗っている状態になり板の上にヒョイと立ち写真や雑誌の様に滑っていた

緒方がこちらに近付き私に

「こんな感じでやるんだけど大丈夫か?」

「そんなことよりもお前スゲェよ!かなりかっこよかったぞ!」

「ハハッ!まだまだだよ。とにかく波が来たらパドリングしてタイミングよく立つ!これだけだから!」


「わかった。やってみるよ」

そう言うと私は沖というよりも立てば肩ぐらいの場所で練習することに

とにかくパドリングとタイミングが重要らしく私は頭がそれだけになってしまった

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