So Alive
女性の『勘』とは恐ろしいものでまるで尋問を受けているようだった

私が電話口でおぼつかない口調で喋っていたからだろう

いかに巧妙にかわしたとはいえ彼女には全てお見通しなのだろう

少しヘコんだ気持ちで緒方の家へと洋太、和義で向かうのであった
それぞれが初めての合コン

気分は初デートに近い感覚だった

みんなそれぞれお気に入りと思われる洋服に身を包んだいた

私もそうである

和義に至っては普段付けていないはずの香水を付けていた

「和義、お前マジじゃん!」

「当たり前だろ!彼女マジで作るつもりだよ。そのつもりなんでよろしく!」

私が聞き返した

「だって決めた時あまりどっちつかずだったような気がしたけど」
「バカだなぁ!本番になったら男は変わるんだよ!」

「んー、あんまりよくわからんが頑張れよ」
「途中いなくなったら気にしないでくれ」

洋太が突っ込んだ

「まぁ失敗しねぇように頑張れよ」

そう言うと洋太は和義の尻を軽く叩いた

「まぁ見てなって!」
凄い自信だった

私も彼の様な自信が欲しかった

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