So Alive
落ち着く為か秋月は追加注文でまたスクリュードライバーを頼んだ
私はタバコを吸うのに一本口にくわえると秋月が

「わかったわよ…教えてあげるから耳かしてちょうだい」


そう言うと私は秋月にこそっと誰なのか聞いた

「えっ?!マジ?!」
私は驚いたと同時に加えていた火の付いたタバコを膝に落としてしまった

「ホントなの?」

そう聞くと秋月はすごく照れた顔でうなづいた


秋月は私の目の前にいる緒方が好きらしい

確かにこれを聞いた時、ここに来てからの緒方に対する秋月の反応はどこか少し彼に対して怒りっぽい感じではあった

まるで小さい子が好きな女の子に意地悪をする行為そのものだった

「緒方のどの辺りがいいの?まぁ確かに俺と違って顔もやってる事もカッコいいからな」

秋月は

「うん、カッコいいよね。ただ緒方って優しいじゃない。みんないる時ってふざけてるけど普段は優しいじゃない」

「まぁ確かに四人だとふざけてるけど二人の時とかはなんていうか気が利くというか、とにかく気配り上手だよな」

「うん、私はそんなところが好きなんだ…」
あまりこの手の相談に慣れていないせいか明確な解答を出しているのか出していないのかよくわからなかった

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