乱華Ⅰ【完】
「なんだって?」
目を丸くして耳に手を当てる修にもう一度
「修は嫌」
言ってやった。
「おいおい何、この子。俺の誘い断るとかありえないんですけどー」
「お前がありえないんですけどー」
棒読みで言って、再び窓の外に視線を向けた。
前方からブハッ吹き出す音が聞こえる。
梶さんって笑いのツボ浅いよね。絶対。
「修も負けたな」
「…ですね」
この前のタクの時の事を思い出したのか、肩震えてますよお二人さん。
修はポカンとした顔で停止状態。
もしかしてこんな事言われたの初めてとか…?
て、ゆーかタバコがどんどん短くなってるんだけど。
呆ける修からタバコを取り上げ窓の外にポイッ投げ捨ててあげた。