乱華Ⅰ【完】
ガラリ
教室のドアを開けて自己紹介をした…
いや、自己紹介しようと思った。
「…」
しーんとした教室には1、2、3…
十数人しか人がいなかった。
「えっと…」
思わず言葉に詰まる、戸惑いが隠せない。
だって明らかに埋まってない席の方が多いよ!?
「いや〜まーたアイツら授業サボって〜」
隣からはそんな呑気な声がふってくる。
しょーがねぇなぁとか言ってヘラヘラ笑ってら姿がなんかもう…ね
こんなのが教師に…って思った私の考えはどうやら当たりらしい。
しらっとした教室内。
こっちを見てる男はなんとも頭がカラフル。
赤、緑、黄色……あっ!こっちにはスキンヘッド!!
お前ら栄養いっぱいの野菜かよ!!って突っ込みたくなるのをぐっと抑えた。
教室内をぐるりと見渡して思った事が一つ。
来る場所間違った、と。