乱華Ⅰ【完】
その瞬間さっきまで興味なさそうにしていた女子達から何故か一斉に見られた。
なんかめっちゃ睨まれてるんですけど!?
え?なんで?意味わかんない。
急に注目を浴びた事でなんだか居心地が悪いが、当然だが私にはその理由はわからない。
「…はぁ」
返事にもため息にもとれる返事をしながら、とりあえず言われた席に腰を落とす…が
私の周り誰もいないんですけど…
窓際の一番後ろの席。
場所はナイスだと思う。
この暖かい日差しを浴びてゆっくり日光浴なんてできそうだ。
だけど、私の周りには何故か誰もいなかった。
前も隣も斜め前も、見事に机しかなかった。
一番近くにいた緑頭と目が合う(さしずめブロッコリーだ)が無視された。
……何なんだろう、この教室。
何かがおかしい。