乱華Ⅰ【完】
それから2時間。
私はキッチリ、カッチリ真面目に授業を受けた。
と言っても実際には右から左に先生の英文が流れているだけで、私の頭には1秒も留まってはいなかったけれど。
さっきみたいに女子に睨まれるなんて事もなく、さっきのは一体なんだったのかと余計に疑問に思えてきた。
数少ないこの教室の生徒は殆どが机に突っ伏して、先生につむじを披露している。
たまに起きてる生徒もいるけど先生の話なんて聞いちゃいない。
隣の人と楽しげに談笑してた。
(私含め)…何しに学校に来ているのやら…
先生はそんな生徒達を注意する事もなく空気のように扱い、ただただ英文を読んでいるだけだった。