乱華Ⅰ【完】
「…で、タクはどうしたの?」
3人はもうご飯を食べ終わってたから、遅れて颯人とご飯を食べた。
相変わらずの小食ぶりに修が私の乳見てため息吐きやがるから、小さく舌打ちしてしまった。
…本当大きなお世話。
これでも食べるようになったのに。
ゲンにはてっきりタクもいるのかと思ったのに、そこに姿はなくて
朝は結局聞けなかったわけだから、今度こそと思って誰となく聞いてみたのに
「…」
「…」
「…」
「…」
なぜ無言?
修はタバコをスパスパ吸ってるし、司はあからさまに慌ててる。
颯人はチラリ私を見たけど口が開く事はなくて、正宗だけが曖昧に困ったように笑ってた。
「…タクなにかあったの?」
聞かずにはいられない疑問。
あんな事の後だし、そもそも私あれからタクに会ってない。
もしかして怪我でもしてるの…?
そう考えたらだんだん不安になってきた。