乱華Ⅰ【完】

seventeenth




次の日もその次の日も迎えは修だった。




本当は学校に行くべきなんだろうけど私は行かなくて。

…それはもしかしたら行けなかったのかもしれないけど。



と言っても来週からはテストなわけだし、それまでには行かなくちゃいけない。



みんなも学校には行ってないらしい。
司は常時幹部室で勉強してたけど、颯人、正宗、修はいない方が多かった。




…そしてタクがいなくなって3日が経った。
正宗は「野暮用だよ」って言うけど丸3日もいないなんてどう考えてもおかしい。


だけどもう私も「タクはどうしたの?」なんて聞かなかった。




みんなの雰囲気が聞いてはならないと言っていたから。
張り詰めた空気に耐えられなかったから。



私がタクと最後に話したのはくだらない喧嘩の話だった気がする。


こんなことになるんなら仲直りしとけばよかったな、と誰かが置いていたジッポを眺めながら思った。




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