乱華Ⅰ【完】





あの後、倉庫に戻ってボロボロのメンバーの怪我の手当てをした。


修と司は戻ってまたすぐにどこかに行ったらしいけど。




ボロボロなのにも関わらず瞬は「負けてないからいいんスよ!」と訳のわからないことを、やけに誇らしげに言うもんだから思わず笑ってしまった。




それと同時に謝っておいた。
やっぱり迷惑かけたし。

だけどタクの事で逆にお礼を言われた。




私があそこに来たことは良くないけど、私が来たことでタクが立ち直れたんだろうって倉庫にいるタクを見ながら瞬は言っていた。



…そうだといいな、と思いながら瞬のオデコにどでかいガーゼを貼りつける。




結局タクに何があったのかはわからないままだけど、力になれたんなら良かったと思う。




今は無理でもいつか、話してくれるのを私は待つから。その時はちゃんと聞くからね。



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