乱華Ⅰ【完】


「言ったろ?乱華は有名なんだよ。まぁ敵もいるが味方の方が遥かに多いって話なんだよな。今頃傘下や同盟は心ちゃんの存在を知ってると思うよ」



何が面白いのか、喉をくつくつと笑わせている和真さん。



「て、いうか傘下とか同盟とか何ですか?」


「本当に何も知らねぇんだな。心ちゃんどこのモンだよ!?」


ガハハハと笑った和真さんは「まぁ軽く説明してやるか」言って話だした。




乱華は龍神乱舞という連合のトップで、その傘下に龍王、神風、乱鬼というチームがいて、更に同盟に白虎、白亜というチームがある事。



その総数はおよそ1000人に登るらしく、その人達が私の存在を知ることで、陽炎から守ってくれるらしい。



そのどこか現実離れした壮大な話に、暴走族ってまだそんなにいるんだ…とか、名前すごいな…とか考えていた私は、自分の話なのに、まるで映画の話を聞いている気分になった。


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