乱華Ⅰ【完】



それと同時にやっぱり喧嘩を売った事自体がとんでもない事で、これが彼らの耳に入らない事を今更ながらただひたすら願うしかないと思った。



「話は以上!質問は?」


「質問はないんですけど…覚えてない事とはいえ、本当にごめんなさい」



にっかり笑った和真さん及び颯人達に頭を下げる。



「大丈夫だって!俺の話聞いたろ?コイツらは心ちゃんの事気に入ってるよ!今まで姫なんて存在作らなかったんだから、ね?凄い事なんだって!」



そんな満面の笑みで言われても、姫とやらの存在の凄さはイマイチわからなかった。



「言ったろーが。元々、協定を破ったのは向こうだ。遅かれ早かれ潰してたんだよ」



頭をポンと撫でられて、颯人を見れば合う漆黒の瞳。



それにコクリと頷いて「ありがとう」お礼を述べる。



それに一瞬目を見開いた颯人だったけど「あぁ」呟いて、目を細めた。


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