桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「先生の都合で午後練休みになっちゃったから、自主練をね。仲間とやるときは別の場所使うよ」
「仲間……」
そういえば。
「桐さん、昼も今も、いいの?」
「何が?」
「俺が無理に約束取り付けちゃったけど、桐さんと帰りたい人とかいたんじゃない?」
「……どうだろう。でも、先約は氷室くんだから問題ないよ。
それに、みんなは私を応援してくれてる。邪魔をしようとする子とかはいないから」
邪魔。
……ということは、桐さんはここにいることを、望んで来てくれているということかな。