桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「あれ? ひむひむ、猫背になってない?」
「え?」
未音ちゃんが私の腕を離れて、氷室くんの頭に手を伸ばした。あ――
「あー、やっぱり。背ぇ伸びてるけど、背中ちょっと曲がってるよ」
「ひむひむスタイルいいんだから、気を付けた方がいいよー」
「猫背……? ……やべえ、親父に気づかれたらぶっ飛ばされる……!」
一瞬、氷室くんが恐怖にひきつったような顔をした。