桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「あたし心配なってきたわ。桐も結構天然鈍いとこ入ってるし」
「似た者同士でいんじゃね? 初っ端から告白し合ってたじゃん」
「だから心配なの。揃って悪い奴に騙されないかとか、海辺で助けた見ず知らずの亀について行っちゃわないかとか……」
「最後のは妄想行き過ぎだと思うけど。俺に騙されねーんだから大丈夫だろ」
「彼方は人騙すの苦手じゃない。人に誤解させるのは得意だけど」
「………」
「そろそろ止めてくる。――ひむ、いい加減にしなさい!」