桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】


「あたし心配なってきたわ。桐も結構天然鈍いとこ入ってるし」



「似た者同士でいんじゃね? 初っ端から告白し合ってたじゃん」



「だから心配なの。揃って悪い奴に騙されないかとか、海辺で助けた見ず知らずの亀について行っちゃわないかとか……」



「最後のは妄想行き過ぎだと思うけど。俺に騙されねーんだから大丈夫だろ」



「彼方は人騙すの苦手じゃない。人に誤解させるのは得意だけど」



「………」



「そろそろ止めてくる。――ひむ、いい加減にしなさい!」



< 138 / 339 >

この作品をシェア

pagetop