桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】
「うわっ」
定規が眼前に振り下ろされて、思わず手も離れてしまう。
……恋理さん、それ目測謝ったら俺直撃なんだけど……。
「そういうことを人前でするから恥ずかしい子なのよ、あんたは」
桐さんとの間に強制的に割り込まれた。
「……人前じゃなかったらいいの?」
恋理の言い分って、そう捉えることも出来る。
……ような気がする。どうかな?
「……それは桐に訊きなさい。ただし――」